Top > 1970 実世界1970. ドラえもん連載開始1970.1 ドラえもんの来た理由各学年誌で、何故ドラえもんがのび太の所へやって来たのか?という理由が描かれている。 その理由とは、のび太が今のままでは、ジャイ子(ジャイアンの妹)と結婚して貧乏な生活を送ることになり、結果、のび太の孫の孫の孫であるセワシが不幸になる。そこで、セワシが、(のび太から見て)未来のネコ型ロボットドラえもんを、のび太のもとへ送り込むことで、その歴史を変えよう、というものだ。 ここで、のび太は、ジャイ子ではなく、本来誰を理想の相手としていたのか?もちろん、それは、しずちゃん(当時、しず子さん)である。のび太はしずちゃんと結婚することで幸せな家庭を築くことができる、という大前提がここで確立され、今後の物語の展開を方向付けている。 『小学三年生』5月号でも、その詳しい系図が掲載され、ジャイ子とのび太が結婚すると、セワシは貧乏になり、しずちゃんとのび太が結婚すると、セワシは金持ちになれる、とはっきり描かれている。 1970.4 初期のドラえもん最初の頃のドラえもんには、今のドラえもんに見られないいろいろな特徴があった。 例えば、連載開始当時のドラえもんのしゃべり方、語尾に「なのら」などとつけて話していた。また、その当時のタイムマシンは、今のようにちゃんとした乗り物ではなく、タイムトンネルをつくって、そこから時間移動可能な超空間へ出入りできるというもので、ドラえもんは、その空間を泳ぐようにして移動していた。 その他、「タケコプター」は「ヘリトンボ」などと呼ばれているなど、その当時、初期設定がはっきり定まっていなかったことがうかがえる。 そして、ドラえもんの苦手なものが「ネズミ」である、というのが明らかにされたのは『小学一年生』の4月号の中でのことである。それまで、ドラえもんは、自分がネコ型ロボットだという主張をあまりしていなかったようだ。ネコ型ロボットなのに、何故ネズミが嫌いなのか?こうのび太に突っ込まれる一面も。 ドラえもん掲載誌一覧(昭和45年)
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