xrdp は、RDP(Remote Desktop Protocol)を使用して Windows の リモートデスクトップクライアントから Linux システムにリモート接続できるソフト。

VNC をラップしてるっぽい感じ。

入手

こちらからダウンロード。

インストール

ここは 私が Fedora 12 にインストールしたときの手順を書きます。
(どのディストリビューションでも手順は同じはず。)

1. スーパーユーザでログイン。

$ su -

2. gcc と make がなければ導入。 (fedora 12 なら gcc と make は既に導入されているので、大抵この手順は不要)

# yum install gcc make

3. pam-devel, openssl-devel, vnc-server がそれぞれなければ導入。

# yum install pam-devel openssl-devel vnc-server

4. xrdp をダウンロード、展開。(上記サイトから入手)

ここは /home/(ユーザ名)/download 下に xrdp-0.4.1.tar.gz を展開したとする。

# cd /home/(ユーザ名)/download
# tar xfz xrdp-0.4.1.tar.gz

5. そのまま make install。

# make
# make install

6. リモート接続するユーザを追加。

GNOME デスクトップから「システム」→「管理」→「ユーザとグループ」を開いて、「ユーザ」タブでリモート接続するユーザを作成する。既に作成済みのユーザでログインするなら新たに作成する必要はない。

ここは「rdp」という名前のユーザを作成したとする。

7. users グループにリモート接続するユーザを参加させる。

6 で開いた画面の「グループ」タブを開いて、「users」グループ(100番)を見つける。 「users」グループをダブルクリックして、ユーザ「rdp」(6 で作成したユーザ)にチェックを入れて「OK」。

8. ファイアウォールで RDP で使用するポートを開放する。

「システム」→「管理」→「ファイアウォール」を開いて、画面左ペインで「その他のポート」を選択して「追加」ボタンを押す。リストから tcp 3389(ms-wbt-server)と udp 3389(ms-wbt-server) を選択して「OK」で追加(なければ TCP と UDP の 3389番を追加する)。

9. あとは起動、確認。

# cd /usr/local/xrdp
# ./xrdp_control.sh start

これで、Windows のリモートデスクトップクライアントを起動して、接続できたら「sesman-X11rdp」を選択、上記で作成したユーザでログインしてみる。

xrdp を停止する場合は

# ./xrdp_control.sh stop

状態確認は

再起動は

# ./xrdp_control.sh restart

問題

現状、上記設定で接続すると、接続までできるが、次のようなログが出てログインできない。

connecting to sesman ip 127.0.0.1 port 3350
sesman connect ok
sending login info to sesman
login successful for display 10
started connecting
some problem

現在調査中。

参考

xrdp の罠

2010年5月現在の最新安定バージョンは 0.4.1 だが、この時点で Windows 7 の リモートデスクトップクライアントで接続しようとするとエラーになる(XP 以前なら可能)。

回避策としては、

  • 開発中バージョン(0.5.0)を使う。
    0.5.0 なら Win 7 で接続できるという報告がある。ただ、このバージョンは sourceforge に公開されていない(2010/05 現在)ので、cvs のリポジトリから直接入手する必要あり。
  • XP の リモートデスクトップクライアントを使う。 XP のインストールメディアがあれば、これが一番良いかも。
    次の手順でお試しを。
    1. Windows XP のインストール CD から、MSTSC.EX_ と MSTSCAX.DL_ を適当なフォルダにコピー(ここは C:\temp にコピーしたとする)。
    2. それぞれ展開。
      C:\temp> expand MSTSC.EX_ MSTSC.EXE
      C:\temp> expand MSTSCAX.DL_ MSTSCAX.DLL
    3. MSTSC.EXE を起動。
  • XP モードでリモートデスクトップクライアントを起動する。
    ただ重いのであまりお薦めではない。

参考サイト


リモートデスクトップ メモ


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Last-modified: 2010-05-15 (土) 12:08:02 (5088d)