Virtual PC で FedoraCore 5

Virtual PC は現在タダで手に入れられる。

ここからダウンロードする。

ちなみに、Virtual PC というのは、Windows 上で仮想的に別の PC 環境を動かすソフト。 いわゆるエミュレータ(Mac 版もあるらしい)。 競合ソフトとしては VMware があるが、ちょっとお高いので、 とりあえず素人さんは Virtual PC で十分である。

インストール

FedoraCore? 5 を Windows 環境の Virtual PC (VPC) にインストールするのは結構簡単。

ざっくり手順としては、

  1. FedoraCore? の CD イメージを取得してくる。
    • Linux メモ の項で紹介している FTP サイトに置いてあるはず。
    • *.iso というのが CD イメージファイルなのでそれをいただく。
  2. VPC のメニューの CD → iso イメージのキャプッチャ を選択して、 上記で取得した iso ファイルを選択する。
    • これで、VPC の CD ドライブにインストール CD が挿入された状態になる。
  3. その CD でブートすればインストーラが起動する。
    • GUI による誘導でさくさくとインストールできる。
    • 言語選択で「英語」を選択すると若干速いらしい。 (私は日本語でやったケドネ。)

参考サイト

X を起動

インストールが終わったら再起動。X がいきなり起動すればそれで良し。場合によってはコンソールのままのこともある。(多分、インストール時の選択肢のどれかの違いだろうけど、よくわからんです。)

とりあえず、ユーザ名とパスワードを入れてログインする。いろいろ設定しなければならないので、ここは root でログイン。パスワードはインストール時に設定したやつです。

コンソールなら、こんなプロンプトが出ればログイン成功。

[root@(マシン名) ~]# 

UNIX プロな人は、もうこのターミナル画面でバリバリ操作となるのだろう。

Windows 慣れしてる人は、やっぱり GUI が恋しい。ということで X Window を起動。

# startx

これで起動するはず。

日本語フォントをインストール

システムに日本語フォントがない状態だと、 X のメニューなどに表示される日本語の漢字部分が全部文字化け状態になる。

というわけで、TrueType? の日本語フォントをインストールする。

インストールといっても、最近の FedoraCore? (4 以降かな) は便利になったもので、 特定のフォルダに TrueType? フォントのファイルを入れるだけで、 インストールされたことになってしまう。

フォントを入手

Linux で使用できる日本語フォントの多くは有料だったりする。とりあえずはタダで入手できるフォントをもらって、それをインストールしよう。次の場所にある「IPAフォント」や「さざなみフォント」がフリーの模様。(さざなみは、ディストリビューションに最初から入ってると思うが。)

あと、KDDI Labs. とか 理科研 などの FTP サーバにも、探せばフォントが転がっていたりする。例えば次の場所から xttfonts が入手できる。

フォントをコピー

フォントファイル(*.ttf)を、フォントディレクトリにコピーする。

フォントは、次のディレクトリに入れるお約束。

/usr/share/fonts/

※ "/usr/share/fonts/" は "fonts:///" という場所指定で開く。

日本語フォントはこちら。

/usr/share/fonts/japanese/TrueType/

なければこのディレクトリを作成して、 その下に日本語フォントを入れていく。

これで X を再起動すれば、フォントがシステム全体に反映されるはず。

その他

FedoraCore? 3 以前の場合、ちょっと面倒っぽい。 次のサイトなどを参考に。

ネットワークの設定

VPCのネットワークの設定方法は用途によるが、私のオススメは次の設定。

  1. VPCのネットワークアダプタ数を2つにする。
  2. アダプタ1を、「共有ネットワーク(NAT)」にする。
  3. アダプタ2を、ホストが使用している物理デバイスにする。

ゲスト(FC5)側では、

となっているので、ネットワークの設定で2つの接続を設定する(LANカード2枚挿し状態)。どちらもIPアドレスはDHCPで自動取得にしておく。

これで、eth0はホスト経由でインターネットにアクセスする接続(ホストをルータとしたNAT)となり、eth1はLANに直接接続してコンピュータ同士でファイル交換ができる状態になる。

いろいろ調べてみたけど、ここで悩んでる人があまりいないようで。ネットワーク環境によっては「共有ネットワーク」のみで、インターネットにもLANにもアクセスできるのかもしれない。その場合は物理接続の方はいらない。ただ、ゲストをWebサーバなどにする場合は、NATでは外部からアクセスできないので、物理接続は必要になるはず。ゲストをサーバとして使う場合は、物理接続の方のIPアドレスは、DHCPによる自動取得ではなく、固定にした方が良いだろう。

Firefox の罠

FC5の標準ブラウザはFirefoxなのだけど、上記の設定をしただけではFirefoxでインターネット上のWebを見ることができない。

このような現象はproxyを経由してHTTP接続している場合に多く見られるが、デスクトップの設定メニューにある「ネットワークのプロクシ」を設定するだけでは、まだFirefoxでHTTPにつながらない。実はFirefox自身にもproxyを設定するところがあって、「編集」→「設定」→「一般」に「接続設定」というボタンがさり気なくある。ここを設定してやれば、晴れてインターネットへ出ることができる。

imake

このあといろんなソフトのソースをコンパイル、インストールするときにお世話になるのが imake というツール。しかし、FedoraCore? 5 には、最初からこれがインストールされていない。

とりあえず、アップデータを使ってインストールすることができる。

# yum install imake

ネットワークの設定がまずいか、ftp サイトがなくなってたりするとアップデートでエラーになるけど、その場合はリポジトリからインストールしてくれるっぽい。

参考サイト



プログラム・開発系メモ


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