Linux(というか UNIX)の高機能エディタ。
 
 全部コマンド操作というマニアックなエディタなので、そのよく使うコマンドをメモしておく。
 
 #contents
 
 ** コマンドの意味 [#g063f1f2]
 
 - Ctrl キーとのトグルを "C-" と表記する。
 - Alt キーとのトグルを "M-" と表記する。(Meta キーというらしい)
 
 Ctrl キーを押しながら "x" を押す、という場合は "C-x" と表記する。&br;
 Ctrl を押しながら "x" 続けて トグルなしで "u" という場合は "C-x u" と表記する。&br;
 Ctrl を押しながら "x" 続けて Ctrl を押しながら "c" という場合は "C-x C-c" と表記する。
 
 Tera Term などのターミナルでリモートでやる場合、Alt キーで Meta キーの送信をするように設定しておくこと。&br;
 キーボードの設定あたりにそういうのがあるはず。
 
 ** 基本 [#ta856c4d]
 |コマンド|説明|h
 |C-x C-f (ファイル名)|ファイルを開く|
 |C-x C-s|上書き保存|
 |C-x C-w(ファイル名)|名前を付けて保存|
 |C-x C-c|保存して終了|
 |C-x u|元に戻す|
 |C-g|コマンドのキャンセル|
 
 
 ** カーソル移動 [#e6c8a4d0]
 
 |コマンド|説明|h
 |C-f|1文字右へ移動|
 |C-b|1文字左へ移動|
 |C-p|1行上へ移動|
 |C-n|1行下へ移動|
 |C-a|行頭へ移動|
 |C-e|行末へ移動|
 |||
 |C-v|次のページへ移動|
 |M-v|前のページへ移動|
 |M-a|文頭へ移動|
 |M-e|文末へ移動|
 |M->|文頭へ移動(現在位置を記憶)|
 |M-<|文末へ移動(現在位置を記憶)|
 |C-x L|指定行へ移動|
 
 ** 編集 [#ia97b198]
 
 |コマンド|説明|h
 |C-SPACE|選択開始|
 |M-w|コピー(選択範囲)|
 |C-w|切り取り(選択範囲)|
 |C-y|貼り付け|
 |C-d|1文字削除|
 |BS,Del|1文字削除(カーソル位置の左)|
 |C-x h|全選択|
 
 ** ウィンドウ操作 [#g3609a57]
 
 Emacs は CUI なのに ウィンドウ という概念を持っている。さらに、バッファという概念もある。これがトーシロー(死語)には混乱の種になる。
 
 - ウィンドウというのは、今表示されている画面のこと。
 - バッファというのは、今開いているファイルのこと。
 
 ウィンドウは 2分割して 2つのバッファ(2つのファイル)を表示させたりできる。Windows でいう MDI みたいなもんだと思えば良いか。
 
 |コマンド|説明|h
 |C-x C-b|バッファ一覧表示(開いてるファイル一覧ということ)|
 |C-x b|バッファ切り替え(ウィンドウに表示するファイルを切り替えるということ)|
 |C-x k|バッファを消す(開いてるファイルを閉じるということ)|
 |C-x 0|現在のウィンドウを閉じる(ファイルは閉じない)|
 |C-x 1|現在のウィンドウ以外を全て閉じる(ファイルは閉じない)|
 |C-x 2|ウィンドウを上下に分割する|
 |C-x 3|ウィンドウを左右に分割する|
 |C-x o|開いている次のウィンドウを表示する|
 
 ** 検索 [#z90d68f6]
 
 |コマンド|説明|h
 |C-s|次を検索|
 |C-r|前を検索|
 |M-%|置換|
 
 
 ** タグジャンプ [#we963ca3]
 
 C/C++ のプログラムをする際に便利な機能。
 
 タグジャンプを利用するには、最初に TAGS ファイルをつくる。ソースファイルのあるディレクトリをカレントにして
 
  $ etags *.[chCH]
 
 とすると、C/C++ ソースファイルに対する TAGS が生成される。
 
 サブディレクトリまで掘る場合は、
 
  $ find ./ -name "*.[chCH]" | etags -
 
 TAGS ができれば、そのディレクトリ下のソースファイルでタグジャンプが使える。
 
 |コマンド|説明|h
 |M-.|カーソル位置の定義位置へジャンプ|
 |C-x 4 .|カーソル位置の定義位置へジャンプ(別ウィンドウが開く)|
 |C-x 5 .|カーソル位置の定義位置へジャンプ(別フレームが開く)|
 |M-*|ジャンプする前の位置へ戻る|
 
 ** コンパイル [#q9391937]
 
 Emacs は、なんとコンパイルまでその画面上でできる!何かスゴイネ。
 
 M-x に続けて「compile」と打ち込むと、コマンドラインに「make -k」と表示される。
 
 カレントディレクトリに Makefile があれば make が走る。ない場合は gcc (ファイル名) とでも指定すればコンパイルができる。
 
 コンパイラが吐き出すメッセージも下ウィンドウに表示され、エラー行がある場合は、そのメッセージを選択して C-x で行ジャンプまでできる。
 
 このへんはマクロやキーマップに登録しておくと良いかも。
 
 
 ** 高度な使い方 [#t473c4c5]
 
 とりあえず、基本をマスターしてから書くよ?
 
 ** 参考 [#b550a477]
 
 - [[Emacs クイックリファレンス:http://www.unixuser.org/~euske/doc/emacsref/]]
 - [[Emacs で C 言語プログラミングを始める人へのイントロダクション:http://at-aka.blogspot.com/2006/12/emacs-c.html]]
 - [[GNU Emacsマニュアル:http://www.bookshelf.jp/texi/emacs-20.6-man-jp/emacs.html]]
 
 
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 [[Linux メモ]]

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