備忘録として。
 
 #contents
 
 ** JRE の入手 [#r4b048a3]
 このへんからダウンロード。
 - [[全オペレーティングシステムの Java のダウンロード一覧:http://www.java.com/ja/download/manual.jsp]]
 
 Eclipse 自体が動作するには 1.4 以降である必要がある。(いまどき1.3以前はないと思うけど)
 
 Windows 版は実行形式のインストーラとなっていて、インストール先はとりあえずどこでも良い。(デフォルトで Program Files\Java\jre* な感じ)
 
 ** Eclipse 本体の入手 [#u4158435]
 このへんからダウンロード。
 - [[Eclipse Downloads:http://www.eclipse.org/downloads/]]
 
 ディストリビューションがいっぱいある。用途に応じて次のような感じ。
 
 - とりあえず Java アプリをつくりたい → Eclipse IDE for Java Developers
 - Java で Web アプリ(サーブレット)をつくりたい → Eclipse IDE for Java EE Developers
 - PHP で何かつくりたい → Eclipse for PHP Developers
 - C/C++ で何かつくりたい → Eclipse IDE for C/C++ Developers
 
 それ以外はよくわからない。わかる人はわかるはず。
 
 ** Eclipse に JRE を認識させる [#a8ef1b28]
 JRE のディレクトリにパスを通すのが通常だけど、Eclipse の場合、自ディレクトリ直下にある JRE ディレクトリを優先して参照するようになっている(てか Java アプリは大抵そう)。
 
 ということで、最初にインストールした JRE ディレクトリをコピーして、そのまま Eclipse ディレクトリ直下に配置。
 
  /eclipse/jre/
 
 これで、とりあえず起動可能になる。
 
 ** 日本語化 [#hd26c68b]
 このへんからダウンロード。
 - [[日本語化言語パック (サードパーティ版):http://sourceforge.jp/projects/blancofw/wiki/nlpack]]
 
 サードパーティではない Eclipse.org からのもあるが、大抵リリースが遅い(最新版に対応したやつは大抵ない)のでサードパーティ製で。十分使えます。
 
 対応バージョンは、Eclipse を起動してヘルプで確認。Eclipse Platform のバージョンを見る。
 
 NLpackja-eclipse-*-3.*.*-*.zip みたいなファイルがダウンロードされるので、適当な場所に展開。
 
 まず eclipse/dropins というディレクトリの下に nlpack というディレクトリをつくる。その配下に、上記を展開した内容(eclipse というディレクトリが出てくるはず)をそのままコピー。
 
 下記のような構成に。
 
  /eclipse/dropins/nlpack/eclipse/...
 
 これで、IDEが日本語で表示されるようになるはず。
 
 ** JDK のインストール [#fb9014de]
 Java 開発をするなら、JDK も入れる。
 - [[Java SE ダウンロード:http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html]]
 
 JDK と Javadoc も一緒にダウンロードしておく。
 
 まず JDK をインストール。あと、Javadoc も適当な場所に展開しておく。その後Eclipse で
 
 「ウィンドウ」→「設定」→「Java」→「インストール済みのJRE」
 
 を選択し「追加」を押して「JRE ホーム」に上記でダウンロード/インストールした JDK の場所を指定。すると JDK システムライブラリの一覧に *.jar が表示されるので、それらを全て選択して「Javadoc ロケーション」を押す。
 
 そして上記で展開した Javadoc のパスを指定( 展開した場所/ja/api など)。
 
 ここまでで「完了」。これで JDK と Javadoc が利用可能になる。
 
 ** Tomcat をインストール [#i5512fd8]
 ここから Tomcat 本体をダウンロード。
 - [[Apache Tomcat:http://tomcat.apache.org/]]
 
 5.5 と 6.x で微妙に設定が異なるので注意。Eclipse はどちらもサポートしている。Windows 版はインストーラもあるが、ここは zip で。ダウンロードしたら適当な場所に展開。
 
 Eclipse で
 
 「ウィンドウ」→「設定」→「サーバ」→「ランタイム環境」→「追加」
 
 で「Apache」配下に Tomcat がいくつかあるので、ダウンロードした Tomcat のバージョンを選択。次に「Tomcat インストールディレクトリ」に上で展開した場所を指定して「完了」。
 
 これで、サーバーランタイム環境に Tomcat が追加される。
 
 次にサーバプロジェクトをつくる。
 
 「ファイル」→「新規」→「その他」で「サーバー」を選択。一覧から「Tomcat v*.*」のどれか(上で設定したやつ)を選択、「新規ローカルサーバーの作成」にチェックを入れて「完了」。
 
 これで Eclipse から Tomcat を起動、またサーブレットのデバッグなどができるようになる。
 
 試しに、「サーバー」ペインから作成したサーバプロジェクトを選択し「開始」をしてみる。コンソールにメッセージがダーッと表示されてステータスが「始動済み」になれば OK。
 
 ** 試しに簡単なプログラムをつくってみる [#q8ada5a9]
 ここまでで、何か動くものをつくってみる。
 
 「ファイル」→「新規」→「Java プロジェクト」
 
 を選択。「プロジェクト名」に適当な名前(「Sample」など)をいれて「完了」。
 
 空プロジェクトができるので、プロジェクトを右クリックして「新規」→「クラス」を選択。「パッケージ」と「名前」に適当な名前を指定(例えば、パッケージは「com.test」、名前は「SampleClass」などと)して、「public static void main」にチェックを入れて「完了」。
 
 簡単なスケルトンができるので、その main の中に
 
  System.out.println("Hello World !!");
 
 と書いて「保存」(Ctrl + S)する。エラーがでなければコンパイル成功(Eclipse はファイルを保存すると同時に自動コンパイルする)。
 
 ソースはこんな感じ。
 
 #code(java){{
 package com.test;
 
 public class SampleClass {
 
 	/**
 	 * @param args
 	 */
 	public static void main(String[] args) {
 		// TODO Auto-generated method stub
 		System.out.println("Hello World !!");
 	}
 }
 }}
 
 ここまでで「実行」してみる。コンソールに「Hello World !!」と出力されれば OK。
 
 ちなみに、上記で「パッケージ」の名前の指定は必須ではないが、指定しないとデフォルトパッケージ(パッケージなし)の扱いになり、それはあまり推奨されない。後々管理が煩雑になるので、ここは、普通は機能や役割ごとに名前を決めて設計、命名していくものなので、必ず何か名前をつけるようにする。
 
 ** Web アプリケーションをつくってみる [#s1903820]
 今度は Tomcat で動作する Web アプリをつくってみる。
 
 ここでは Struts 2 を使ってみる。使わなくても、素のサーブレットのみで Web アプリはできるが、フレームワークを使うやり方の方がおそらく主流なので。
 
 *** Struts 2 を入手/インストール [#r96b6081]
 ここからダウンロード。
 - [[Apache Struts 2:http://struts.apache.org/2.x/]]
 
 2.0 と 2.1.x で使い方が若干違う。ここは 2.1.x の方を使う。ここは簡単なものを試すだけなので「Essential Dependencies Only」を選択(後で本格的なものをつくる予定なら Full でも良い)。
 
 ダウンロードしたら、適当な場所に展開しておく。
 
 *** Web プロジェクトを作成 [#b87f7caa]
 「ファイル」→「新規」→「動的 Web プロジェクト」を選択。
 プロジェクト名に適当な名前を入れて(「WebAppSample」とでも)、ターゲットランタイムに上で設定した Tomcat を選択して「完了」。
 
 まず「プロジェクト」→「プロパティ」から「リソース」(一番上)を選択して「テキストファイルエンコード」を「UTF-8」にしておく。Windows だとデフォルトで Windows-31J になるが、Linux サーバなどに配置する場合に化けることがあるので、無用の問題を避けるために文字コードは UTF-8 で統一しておくのが良策。
 
 *** Struts 2 の取り込み [#w8b8101a]
 「ウィンドウ」→「設定」→「Java」→「ビルドパス」→「ユーザライブラリ」で「新規」を押す。ライブラリ名に「struts2」とでも入力して(わかれば何でも良い)「OK」。
 
 追加した struts2 を選択して「JAR の追加」で、上記で展開した struts2 の lib ディレクトリ内にある *.jar ファイルを全て選択(必要なものだけで良いけど、多分どれがいるのかいらないのかわからないと思うので、全部で)。
 
 次に「プロジェクト」→「プロパティ」→「Java のビルドパス」で「ライブラリ」タブを開いて「ライブラリの追加」で「ユーザーライブラリ」を選択して「次へ」。一覧から上でつくった「struts2」にチェックを入れて完了。
 
 これで Java に関しては Struts 2 が使えるようになる。
 
 次に Tomcat 側にも認識させる為に、プロジェクトエクスプローラから「WebContent」を展開して、その下の「WEB-INF/lib」に Struts 2 の必要なライブラリを取り込む。これは、エクスプローラから *.jar ファイルを直接ドラッグ、ドロップで取り込み可能。ここも、よくわからなければ全部取り込めば良い(実際に配備する WAR をつくる際は、サイズ節約の為に必要なもののみにするのが好ましいけど、開発時は全部でも OK)。
 
 *** web.xml の設定 [#s3f12d6f]
 
 「WebContent」の下の「WEB-INF」にある web.xml に以下のように書く。
 
 #code(xml){{
 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
 <web-app 
 xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
 xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee" 
 xmlns:web="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" 
 xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" 
 id="WebApp_ID" version="2.5">
 
   <display-name>WebAppSample</display-name>
 
   <welcome-file-list>
     <welcome-file>index.html</welcome-file>
     <welcome-file>index.htm</welcome-file>
     <welcome-file>index.jsp</welcome-file>
     <welcome-file>default.html</welcome-file>
     <welcome-file>default.htm</welcome-file>
     <welcome-file>default.jsp</welcome-file>
   </welcome-file-list>
 
   <filter>
     <filter-name>WebAppSample</filter-name>
     <filter-class>org.apache.struts2.dispatcher.FilterDispatcher</filter-class>
     <init-param>
       <param-name>actionPackages</param-name>
       <param-value>test</param-value>
       <param-value>com.test</param-value>
     </init-param>
   </filter>
 
   <filter-mapping>
     <filter-name>WebAppSample</filter-name>
     <url-pattern>/*</url-pattern>
   </filter-mapping>
  
 </web-app>
 }}
 
 最初の welcome-file-list ノードはスケルトンで最初から記述されてる。追記するのはその後ろの filter と filter-mapping のノード。
 
 意味としては WebAppSample というエイリアスにリクエストがきたら、struts2 のフィルタで受け付けてネ、という感じ(大雑把過ぎ)。
 
 *** ページの作成 [#gf105572]
 表示されるページをJSPでつくる。
 
 「ファイル」→「新規」→「その他」から「JSP」を選択。ここは「index.jsp」とする。
 
 次のように書く。
 
 index.jsp
 #code(html){{
 <%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8"
     pageEncoding="UTF-8"%>
 <%@ taglib prefix="s" uri="/struts-tags" %>
 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
 <html>
 <head>
 <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
 <title>Sample</title>
 </head>
 <body>
   <s:property value="%{msg}"/>
 </body>
 </html>
 }}
 
 3行目の taglib の追加を忘れないように。
 
 *** Action クラスの作成 [#aa1a6544]
 応答を返すアクションクラスを作成する。
 
 「ファイル」→「新規作成」→「Java クラス」を選択して、パッケージに「com.test」、名前に「IndexAction」と入力する。また、継承クラスには「com.opensymphony.xwork2.ActionSupport」を指定しておく。
 
 できたクラスに execute メソッドと msg プロパティを実装する。以下のような感じ。
 
 IndexAction.java
 #code(java){{
 package com.test;
 
 import com.opensymphony.xwork2.ActionSupport;
 
 public class IndexAction extends ActionSupport {
 
 	private static final long serialVersionUID = 1L;
 
 	private String msg;
 
 	public String execute() throws Exception {
 		msg = "Hello World!!";
 		return "success";
 	}
 
 	public String getMsg() {
 		return msg;
 	}
 
 }
 }}
 
 *** 実行 [#wf235db1]
 ここまでできて、特にエラーがないようなら、実行してみる。「実行」→「サーバで実行」を選択すると、Tomcat が起動しする。Tomcat は Web サーバの機能もあるので、そのままブラウザを開いて動作確認可能。
 
  http://localhost:8080/WebAppSample/index.action
 
 を開いてみる。「Hello World!!」と表示されれば OK。
 
 
 ** 参考 [#y75327c2]
 - [[エクリプス Wiki:http://www.eclipsewiki.net/eclipse/]]
 -- [[インストール:http://www.eclipsewiki.net/eclipse/index.php?%A5%A4%A5%F3%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%EB]]
 
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 [[MLEXP. Wiki]]

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