xrdp は、RDP(Remote Desktop Protocol)を使用して Windows の リモートデスクトップクライアントから Linux システムにリモート接続できるソフト。

VNC をラップしてるっぽい感じ。

** 入手 [#z32c0f3c]
こちらからダウンロード。
- [[xrdp homepage:http://xrdp.sourceforge.net/]]
-- [[Downloads:http://sourceforge.net/projects/xrdp/files/]]

** インストール [#vccca94e]
ここは 私が Fedora 12 にインストールしたときの手順を書きます。&br;
(どのディストリビューションでも手順は同じはず。)

1. Linux に su ログイン。

 # su -

2. gcc と make がなければ導入。
(fedora 12 なら gcc と make は既に導入されているので、大抵この手順は不要)

 # yum install gcc make

3. pam-devel, openssl-devel, vnc-server がそれぞれなければ導入。

 # yum install pam-devel openssl-devel vnc-server

4. xrdp をダウンロード、展開。(上記サイトから入手)

ここは /home/(ユーザ名)/download 下に xrdp-0.4.1.tar.gz を展開したとする。

 # cd /home/(ユーザ名)/download
 # tar xfz xrdp-0.4.1.tar.gz

5. そのまま make install。

 # make
 # make install

6. リモート接続するユーザを追加。

GNOME デスクトップから「システム」→「管理」→「ユーザとグループ」を開いて、「ユーザ」タブでリモート接続するユーザを作成する。既に作成済みのユーザでログインするなら新たに作成する必要はない。

ここは「rdp」という名前のユーザを作成したとする。

7. users グループにリモート接続するユーザを参加させる。

6 で開いた画面の「グループ」タブを開いて、「users」グループ(100番)を見つける。
「users」グループをダブルクリックして、ユーザ「rdp」(6 で作成したユーザ)にチェックを入れて「OK」。

8. ファイアウォールで RDP で使用するポートを開放する。

「システム」→「管理」→「ファイアウォール」を開いて、画面左ペインで「その他のポート」を選択して「追加」ボタンを押す。リストから tcp 3389(ms-wbt-server)と udp 3389(ms-wbt-server) を選択して「OK」で追加(なければ TCP と UDP の 3389番を追加する)。

9. あとは起動、確認。

 # cd /usr/local/xrdp
 # ./xrdp_control.sh start

これで、Windows のリモートデスクトップクライアントを起動して、接続できたら「sesman-X11rdp」を選択、上記で作成したユーザでログインしてみる。

xrdp を停止する場合は 

 # ./xrdp_control.sh stop

状態確認は

再起動は

 # ./xrdp_control.sh restart

*** 参考 [#kc81fa05]
- [[xrdp on Fedora9 :http://forums.fedoraforum.org/showthread.php?t=193101]]&br;
Fedora 9 での接続だけど、12 でも基本は同じ。

** xrdp の罠 [#ycb3de22]

2010年5月現在の最新安定バージョンは 0.4.1 だが、この時点で Windows 7 の リモートデスクトップクライアントで接続しようとするとエラーになる(XP 以前なら可能)。

回避策としては、
- 開発中バージョン(0.5.0)を使う。&br;
0.5.0 なら Win 7 で接続できるという報告がある。ただ、このバージョンは sourceforge に公開されていない(2010/05 現在)ので、cvs のリポジトリから直接入手する必要あり。
- XP の リモートデスクトップクライアントを使う。
XP のインストールメディアがあれば、これが一番良いかも。&br;
次の手順でお試しを。
++ Windows XP のインストール CD から、MSTSC.EX_ と MSTSCAX.DL_ を適当なフォルダにコピー(ここは C:\temp にコピーしたとする)。
++ それぞれ展開。
 C:\temp> expand MSTSC.EX_ MSTSC.EXE
 C:\temp> expand MSTSCAX.DL_ MSTSCAX.DLL
++ MSTSC.EXE を起動。
- XP モードでリモートデスクトップクライアントを起動する。&br;
ただ重いのであまりお薦めではない。

** 参考サイト [#xf5fdaeb]
- [[Windows Linux RDP Remote Desktop Connections using openSUSE as Client or Server (terminal server):http://opensuse.swerdna.org/suserdp.html]]
- [[The NeGi project 2010:http://negi.ipv6labs.jp/]]
-- [[The NeGi project ( xrdp-0.4.x for Japanease ):http://negi.ipv6labs.jp/shared/xrdp/xrdp-0.4.x.html]]

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[[MLEXP. Wiki]]

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