squid は プロキシキャッシュのサービス。&br;
オープンソース(ライセンスは GPL)。クラスプラットフォーム。ヤリイカだそうです。

- [[squid(公式/英語):http://www.squid-cache.org/]]
-- [[Squid Versions(Download):http://www.squid-cache.org/Versions/]]
- [[Squid cache (Wikipedia):http://ja.wikipedia.org/wiki/Squid_cache]]

ソースは 2.x まで C、3.0 から C++ になっているので注意。&br;
3.x 系の安定バージョンは 2010年 05月 現在 3.1.3。

#contents

** とりあえず使ってみる [#pf8edc27]
Fedora 12 などの最近の Linux には squid をインストール時に組み込めたりする。&br;
インストールで導入してない場合は、パッケージをインストールして使ってみる。

+ スーパーユーザになる。
 $ su -
+ squid をインストールする。
 # yum install squid
+ /etc/squid/squid.conf を開いて、次の項目を変更、追加。&br;
-- "acl CONNECT method CONNECT" の次の行くらいに以下を追記。&br;
 acl example_net src 192.168.0.0/255.255.255.0
※"example_net" は何でも良い。下の http_access allow の記述に合わせる。&br;
※この IP はローカル使用を想定してます。
-- "http_access deny all" の前の行に以下を追記。&br;
 http_access allow example_net
※"example_net" は何でも良い。上の acl の記述に合わせる。
-- "http_access deny all" の次の行くらいに以下を追記。&br;
 forwarded_for off
-- 次の行を追記。(多分どこでも良い)&br;
 visible_hostname squid.example.com
※ローカルで使用する名前なら何でも良い。
-- 次の行を追記。(多分どこでも良い)&br;
 request_header_access X-Forwarded-For deny all
 request_header_access Via deny all
 request_header_access Cache-Control deny all
+ 「システム」→「管理」→「ファイアーウォール」を開く。
+ 画面左ペインから「その他のポート」を選択。
+ 画面右ペインで「追加」を押して 3128 番(squid)を選択して「OK」。
+ 「適用」を押して設定画面を閉じる。
+ squid を起動。
 /etc/rc.d/init.d/squid start
+ 自動起動の設定もしておく(任意)
 # chkconfig squid on

これで、このサーバを介してインターネットに接続してみる。

IE8 なら、「ツール」→「インターネットオプション」→「接続」タブ→「LANの設定」で「プロキシサーバ」のチェックボックスを ON にして、アドレスに上記で設定した Linux サーバの IPを、ポートに 3128 を設定。

Firefox の場合も 「ツール」→「オプション」→「詳細」タブ→「ネットワーク」タブの接続グループに同様の設定がある。

上記設定をして、どこかインターネットのページ(www.yahoo.co.jp とか)を開いてみる。開ければ、とりあえず動いてるということ。

** コンパイルして実行してみる [#p052867c]
今度は yum ではなく、squid のソースから導入してみる。

+ まず、ダウンロード。
-- [[squid downlad:http://www.squid-cache.org/Versions/]]
-- どこでもいいけど、ここは /home/(ユーザ名)/download に squid-3.1.x.tar.gz として保存したとする。
+ スーパーユーザになる。&br;
 $ su -
+ カレントを移動する。
 # cd /home/(ユーザ名)/download
+ ダウンロードした書庫を展開する。
 # tar zxvf squid-3.1.x.tar.gz
※squid-3.1.x というディレクトリができる。
+ カレントを移動する。
 # cd squid-3.1.x
+ configure して Makefile をつくる。
 # ./configure
+ make する。
 # make
+ 特にエラーがなければインストールする。
 # make install
+ ここまでで、/usr/local/squid にインストールされているはずなので、確認。
 # ls /usr/local/squid
+ squid 用のグループがあるか確認。
 # grep squid /etc/group
-- 見つかれば、すでにあるということ。私の環境には以下のようなグループが既にあった。
 squid:x:23:
※yum で squid を入れると勝手に作成されるのかな。。ちとよくわからん。
-- ない場合は作成。
 # groupadd squid
+ squid 用のユーザがいるか確認。
 # grep squid /etc/passwd ←実際は半角です。なぜか wiki 更新できないので全角で書いてますが。
-- 私の環境には以下のようなユーザが既にいた。
 squid:x:23:23::/var/spool/squid:/sbin/nologin
-- いない場合は作成。
 # useradd -g squid -s /sbin/nologin squid
※明示的なログインを不可にするので、ホームディレクトリはいらんでしょう。多分。
+ キャッシュディレクトリを作成。
 # mkdir /usr/local/squid/var/cache
+ ロック用のディレクトリを作成。
 # mkdir /usr/local/squid/var/lock
+ ログディレクトリを作成。
 # mkdir /usr/local/squid/var/logs
※これは多分インストールで作成されてると思う。
+ キャッシュとログのディレクトリのオーナーを squid に変更する。
 # chown squid /usr/local/squid/var/cache
 # chown squid /usr/local/squid/var/logs
 # chown squid /usr/local/squid/var/run
 # chown squid /usr/local/squid/var/lock
或いは、こうかな。
 # chown -R squid /usr/local/squid/var
+ squid.conf を設定する。
-- 上記 yum で設定したものがあれば /usr/local/squid/etc にコピー。
 # mv /usr/local/squid/etc/squid.conf /usr/local/squid/etc/squid.conf.org ← 一応バックアップ
 # cp /etc/squid/squid.conf /usr/local/squid/etc/squid.conf
-- なければ、上記を参考に設定。
 # vi /usr/local/squid/etc/squid.conf
-- 上記に加えて、以下も設定。
--- cache_dir の設定を変更。
 #cache_dir ufs /var/spool/squid 100 16 256
 cache_dir ufs /usr/local/squid/var/cache 1024 16 256
※コメントになってるので、有効にしてパスとサイズを書き換える。&br;
※ここは サイズ 1G としてますが、お好みで。
--- coredump_dir の設定変更。
 #coredump_dir /var/spool/squid
 coredump_dir /usr/local/squid/var/cache
+ キャッシュディレクトリを作成させる。
 # sudo squid /usr/local/squid/sbin/squid -z
※ユーザ squid が所有者となるように sudo で実行。

ここまでで、一応動くようになっているはず。

squid ユーザで、とりあえずログ出力させながら起動してみる。
 # sudo squid /usr/local/squid/sbin/squid -NCd1

※-NCd1 というのは、非デーモン、デバッグモードで起動する、というオプションです。&br;
※実行後プロンプトに復帰しないので、停止させる場合は Ctrl + C で。

特にエラーが出ていないようなら、Windows などの PC で接続してみる。&br;
Windows 側のインターネットの設定方法は、上述と同じで。

*** 起動スクリプトをつくる [#d0567eff]

調査中。

//一番簡単なのは、yum でインストールされたスクリプトをコピーして、それを編集するという手。yum では、/var や /etc/squid にインストールされるので、このパスを /usr/local/squid/var や /usr/local/squid に書き換えれば OK。

// # cp /etc/rc.d/init.d/squid /etc/rc.d/init.d/squid_debug

//とでもして、以下を置換する。

//|元のパス|変更後のパス|h
//|/usr/sbin|/usr/local/squid/sbin|
//|/etc/squid|/usr/local/squid/etc|
//|/var/log/squid|/usr/local/squid/var/log|
//|/var/run|/usr/local/squid/var/run|
//|/var/lock|/usr/local/squid/var/lock|

//試しに起動してみる。

// # sudo squid /etc/rc.d/init.d/squid_debug start



*** 参考 [#id28b92e]
- [[プロキシサーバー構築(Squid):http://fedorasrv.com/squid.shtml]]
- [[Fedora 12 でプロキシサーバー構築(squid):http://ytooyama.spaces.live.com/blog/cns!916D80FD288EB35A!902.entry]]
- [[Proxyキャッシュサーバ設定術―Squidの設定:http://arika.org/doc/sd.200112]]
- [[squidのインストールと設定:http://www.rose.sannet.ne.jp/nterasim/linux/squidinst.html]]

 


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[[MLEXP. Wiki]]

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