Windows 上で UNIX 環境を構築する手順のメモ。
 
 #contents
 
 * MinGW [#afb07e69]
 主に Windows 上で GNU 開発をする為の環境。
 - [[MinGW | Minimalist GNU for Windows:http://www.mingw.org/]]
 -- [[Download(sourceforge.net):http://sourceforge.net/projects/mingw/]]
 
 ** MinGW インストール [#f9560b94]
 + ダウンロードサイトから MinGW-x.x.x.exe (インストーラ) をダウンロード。
 -- [[ダウンロード:http://sourceforge.net/projects/mingw/]]
 + ダウンロードされた MinGW-x.x.x.exe をどこか適当なところへ移動。
 -- 実行したフォルダにいろいろダウンロードされるので、荒らされてもいい場所で。
 + MinGW-x.x.x.exe (インストーラ) を起動。
 + 「Download and Install」を選択して「Next」。
 + お約束画面が出てくるので「I Agree」を押して次へ。
 + パッケージは「Current」(最新バージョン) を選択して次へ。
 + コンポーネントを選択する。
 -- 「MinGW base tools」は必ず選択。
 -- あとは開発したい言語によってお好みで選択。&br;
 よくわからなければ全部選択で。全部選んでも 160MB 程度。
 -- 選択したら「Next」。
 + インストールフォルダを入力して「Next」。
 -- デフォルトなら「C:\MinGW」
 + スタートメニューの名前を適当につけて「Install」。
 -- デフォルトで「MinGW」。
 + あとは勝手にダウンロードやインストールが実行される。
 + 終わったら「Finish」。
 + bin フォルダにパスを通しておく。
 -- デフォルトなら「C:\MinGW\bin」
 + 試しに次のようなコードを書いて、C:\Temp あたりに hello.c として保存。
  #include <stdio.h>
  
  int main(int argc, char** argv) 
  {
  	printf( "Hello World!\n" );
  	return 0;
  }
 + gcc でコンパイルしてみる。
  C:\> cd Temp
  C:\Temp> gcc hello.c -o hello.exe
 + hello.exe が出力されるはずなので、実行してみる。
  C:\Temp> hello
  Hello World!
  
 「Hello World!」が出力されれば、とりあえず OK。
 
 ** msys インストール [#p18d9252]
 msys というのは、UNIX の端末画面(コマンドプロンプトみたいなやつ)のインターフェイスを Windows 上に提供するツール。
 msys というのは、UNIX の端末画面(コマンドプロンプトみたいなやつ。POSIX というらしい)を Windows 上に提供するツール。
 
 + msys のインストーラをダウンロード。
 -- [[ここ:http://sourceforge.net/projects/mingw/files/]] から MSYS-x.x.x.exe というやつを見つけてゲットする。
 -- MSYS Base System/msys-1.0.11 あたりにある。&br;
 ※最新にはインストーラがないっぽい?
 + MSYS-x.x.x.exe を起動。
 + お約束画面などはさらっと流す。
 + コンポーネントの選択では、多分選択肢は1個しかないのでそのままで。
 + インストールフォルダの選択に、UNIX のホームディレクトリを置きたい場所を選ぶ。
 -- デフォルトで「C:\msys\1.0」になっている。&br;
 この場合、「C:\msys\1.0\home\(ユーザ名)」がホームディレクトリになる。&br;
 + スタートメニューは MinGW と同じ場所につくれば OK。
 + インストールの最後にコマンドプロンプトが起動する。
 + インストールを続けるかを聞いてくるので「y」を入力。
 + MinGW がインストール済みか聞いてくるので「y」を入力。
 + MinGW がインストールされているディレクトリを聞いてくるので、適切に入力。
 -- デフォルトのままなら「C:\MinGW」。
 + 「何かキーを押してください」になったら、そのまま Enter で終了。
 -- これでデスクトップ上に msys の起動ショートカットが作成される。
 + msys の bin ディレクトリ(デフォルトで C:\msys\1.0\bin)をパスに追加。
 
 あとは、必要に応じて追加モジュールをインストールする。&br;
 ※ msysDTK あたりは入れておくと良い。
 
 msys を起動すると
 
  (ユーザ名)@(ホスト名) ~
  $
 
 というプロンプトが表示される。この時点でユーザのホームディレクトリ( msys のインストールディレクトリ/1.0/home/(ユーザ名) )がカレントになっている。
 
 せっかくなので使ってみる。
 
 まず、適当にディレクトリ作成。
 
  $ mkdir work
 
 これで /home/(ユーザ名)/work というディレクトリがつくられる。&br;
 そのディレクトリへ移動。
 
  $ cd work
 
 そこに hello.c という名前のファイルをつくってみる。
 
  $ vim hello.c
 ※ vim というのは、いわゆる vi エディタ(UNIX標準のテキストエディタ)。
 
 以下のソースを書いて :wq で保存終了。
 
  #include <stdio.h>
  
  int main(int argc, char** argv) 
  {
  	printf( "Hello World!\n" );
  	return 0;
  }
 ※Windows な人は多分使い慣れないと思うので、上で作った hello.c をコピーしてきても OK。
 
 コンパイルしてみる。
 
  $ gcc hello.c -o hello
 
 これで hello.exe がつくられるので、実行してみる。
 
  $ hello
  Hello World!
 
 「Hello World!」が出力されれば OK。おお、UNIX でコンパイルできたぞ!みたいな。
 
 ** 補足 [#v443b952]
 
 *** All-In-One Eclipse [#t22b2bff]
 MinGW と msys は、All-In-One Eclipse に全部入ってるので、これを導入すれば上記手順はいらないかも。
 
 ここから入手できる。
 - [[Eclipse  日本語化 - MergeDoc Project:http://mergedoc.sourceforge.jp/]]
 
 GCC の環境が欲しいなら、「Full All in One」の Ultimate か C/C++ を使えばよさそう。
 
 *** msys 上での configure [#tc931b2b]
 
 msys 上でも Linux 用のソースの configure や make(install) はできるが、
 その場合のオプションに prefix=/mingw をつけるのが良いらしい。
 
  $ ./configure --prefix=/mingw
 
 MinGW でコンパイルしますよ、ということだと思う。
 
 * GnuWin32 [#t350e018]
 主に Windows 上で UNIX コマンドを使う為の環境。
 - [[GnuWin32:http://gnuwin32.sourceforge.net/]]
 - [[GnuWin32 プロジェクト日本語:http://sourceforge.jp/projects/freshmeat_gnuwin32/]]
 * Cygwin [#t7213e5e]
 Windows 上で UNIX の全機能を使う為の環境。
 - [[Cygwin Information and Installation:http://www.cygwin.com/]]
 - [[Cygwinのインストール&設定方法:http://musashi.sourceforge.jp/cygwin/cygwin.html]]
 
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 [[MLEXP. Wiki]]

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