Windows 上で UNIX 環境を構築する手順のメモ。
MinGW †
主に Windows 上で GNU 開発をする為の環境。
MinGW インストール †
- ダウンロードサイトから MinGW-x.x.x.exe (インストーラ) をダウンロード。
- ダウンロードされた MinGW-x.x.x.exe をどこか適当なところへ移動。
- 実行したフォルダにいろいろダウンロードされるので、荒らされてもいい場所で。
- MinGW-x.x.x.exe (インストーラ) を起動。
- 「Download and Install」を選択して「Next」。
- お約束画面が出てくるので「I Agree」を押して次へ。
- パッケージは「Current」(最新バージョン) を選択して次へ。
- コンポーネントを選択する。
- 「MinGW base tools」は必ず選択。
- あとは開発したい言語によってお好みで選択。
よくわからなければ全部選択で。全部選んでも 160MB 程度。
- 選択したら「Next」。
- インストールフォルダを入力して「Next」。
- スタートメニューの名前を適当につけて「Install」。
- あとは勝手にダウンロードやインストールが実行される。
- 終わったら「Finish」。
- bin フォルダにパスを通しておく。
- 試しに次のようなコードを書いて、C:\Temp あたりに hello.c として保存。
#include <stdio.h>
int main(int argc, char** argv)
{
printf( "Hello World!\n" );
return 0;
}
- gcc でコンパイルしてみる。
C:\> cd Temp
C:\Temp> gcc hello.c -o hello.exe
- hello.exe が出力されるはずなので、実行してみる。
C:\Temp> hello
Hello World!
「Hello World!」が出力されれば、とりあえず OK。
msys インストール †
msys というのは、UNIX の端末画面(コマンドプロンプトみたいなやつ。POSIX というらしい)を Windows 上に提供するツール。
- msys のインストーラをダウンロード。
- ここ から MSYS-x.x.x.exe というやつを見つけてゲットする。
- MSYS Base System/msys-1.0.11 あたりにある。
※最新にはインストーラがないっぽい?
- MSYS-x.x.x.exe を起動。
- お約束画面などはさらっと流す。
- コンポーネントの選択では、多分選択肢は1個しかないのでそのままで。
- インストールフォルダの選択に、UNIX のホームディレクトリを置きたい場所を選ぶ。
- デフォルトで「C:\msys\1.0」になっている。
この場合、「C:\msys\1.0\home\(ユーザ名)」がホームディレクトリになる。
- スタートメニューは MinGW と同じ場所につくれば OK。
- インストールの最後にコマンドプロンプトが起動する。
- インストールを続けるかを聞いてくるので「y」を入力。
- MinGW がインストール済みか聞いてくるので「y」を入力。
- MinGW がインストールされているディレクトリを聞いてくるので、適切に入力。
- 「何かキーを押してください」になったら、そのまま Enter で終了。
- これでデスクトップ上に msys の起動ショートカットが作成される。
- msys の bin ディレクトリ(デフォルトで C:\msys\1.0\bin)をパスに追加。
あとは、必要に応じて追加モジュールをインストールする。
※ msysDTK あたりは入れておくと良い。
msys を起動すると
(ユーザ名)@(ホスト名) ~
$
というプロンプトが表示される。この時点でユーザのホームディレクトリ( msys のインストールディレクトリ/1.0/home/(ユーザ名) )がカレントになっている。
せっかくなので使ってみる。
まず、適当にディレクトリ作成。
$ mkdir work
これで /home/(ユーザ名)/work というディレクトリがつくられる。
そのディレクトリへ移動。
$ cd work
そこに hello.c という名前のファイルをつくってみる。
$ vim hello.c
※ vim というのは、いわゆる vi エディタ(UNIX標準のテキストエディタ)。
以下のソースを書いて :wq で保存終了。
#include <stdio.h>
int main(int argc, char** argv)
{
printf( "Hello World!\n" );
return 0;
}
※Windows な人は多分使い慣れないと思うので、上で作った hello.c をコピーしてきても OK。
コンパイルしてみる。
$ gcc hello.c -o hello
これで hello.exe がつくられるので、実行してみる。
$ hello
Hello World!
「Hello World!」が出力されれば OK。おお、UNIX でコンパイルできたぞ!みたいな。
補足 †
All-In-One Eclipse †
MinGW と msys は、All-In-One Eclipse に全部入ってるので、これを導入すれば上記手順はいらないかも。
ここから入手できる。
GCC の環境が欲しいなら、「Full All in One」の Ultimate か C/C++ を使えばよさそう。
GnuWin32 †
主に Windows 上で UNIX コマンドを使う為の環境。
Cygwin †
Windows 上で UNIX の全機能を使う為の環境。
MLEXP. Wiki